排便造影

直腸肛門機能障害を診断する検査としては必須です。管(バルーン付きカテーテル)を直腸内に挿入して、造影剤を座位で直腸内に注入して、直腸内を造影剤で充満させます。この時に造影剤がもれないかどうかをみます。次いで、2分間内でバルーンと造影剤をだしてもらいます。バルーンをだせるのかどうかをみます。また、直腸内に造影剤がどのくらい残るのかで評価します。完全にだせる場合、少し残る場合、まったく出せない場合などがあります。直腸瘤という袋の中に貯まっている場合もあります。さらに、直腸が変形して前方に膨らむ直腸瘤や上部の直腸が下の直腸内に入ってしまう重積という現象があるかどうかも重要です。強くいきんで肛門が下がってしまう会陰下降異常という状態も観察できます。

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